アウトドアジュニア長期メンテナンス作業記録1

埼玉県の「Mさん」よりお預かりしたアウトドアジュニアのメンテナンス作業記録を公開しても良いという許可をいただきましたので少しづつ公開していきます。

ジュニアオーナーさんへの情報提供という部分と漂流工房の記録ということを兼ねてアップしていきます。

とはいえ、私は遅筆な上に文章をまとめるのが苦手なので長文だらだらな文章になってしまいます。(;^_^A アセアセ

というわけで暇だという方は読んでみてくださいませ。

 

まずは今回のメニューです。

* 100V系リニューアル
電気系統をしっかりしたものに交換して使いやすく安全に改良。

* 破損したルーフレールを新しいものに交換
ちょっとした事故でルーフレールをぶつけてしまったために破損したそうです。

* レインモールの一部撤去
この間の積雪で傷んだ部分のレインモールを撤去します。

* 水道ピンポンスイッチの取付
時間は1秒固定タイプがご希望ですのでそちらで。

* 床の張替え
床が傷んでいる部分を新しい床に張り替えます。

* 昇り降りのためのステップの追加。
お座敷モードの時に小さな子供が登り降りできるように折りたたみステップの取り付け。

* 走行充電システムの再構築
ニューエラーの走行充電システムと発電機によるすぐれもの充電器との自動切り替えシステムを新規開発

* リアバンパーの破損部分の修理
FRPの破損を修復予定

* サイドオーニングのキズ補修
こすり傷の補修

* テレビアンテナのエレメント破損、修理。
テレビアンテナの内部で断線しているのと、エレメントを再生

* 車体の漏電調査
外部入力時に車体を触ると漏電しているらしいのでその辺りの調査です。
予想では100Vリニューアルに伴いアースを確保するので問題が減ると思います。

* ベバストヒーター取り付け
ホワイトハウスのエアヒーターが不調だったので交換を決意したのですが、調べ  てみたら燃料ホースが抜けるというトラブルだったので修理しちゃいました。   f(^^;)

というわけでこのメニューは中止です。
↑ほとんど売る気ないみたい。(笑)

* ヘッドライトHID化
渋腸のライトの明るさを見て取り付けることになりました。

* 700Wインバーターの設置場所の移設
取り付けた場所が使いづらいため移設予定

* インバーターによる走行時の冷蔵庫作動と100V入力との自動切り替え。
走行時のみ冷蔵庫をインバーターで稼働させ、発電機や外部入力があるときは自  動で切り替わるシステムの開発。

とまあこのように盛りだくさんのメニューです。

実際の作業は行程の都合で作業が同時進行したり、やりかけの部分を後回しにしたりとかなり前後しますが時間の進み方に従って記録して行くことにします。

よろしければお付き合いいただければ幸いです。m(__)m

アウトドアジュニアの長期メンテナンスの仕事をいただきました。

このたびアウトドアジュニアの長期メンテナンスの仕事をいただきました。

 

アウトドアジュニア入庫

アウトドアジュニア入庫

埼玉県の「Mさん」のアウトドアジュニアです。

話をお伺いするともう7年目になるし、ここらで気になっていたところや何とかしたいと思っていた不満点を全てまとめて修理してしまおうということで漂流工房に依頼していただきました。

Mさんありがとうございます。m(__)m

「他のジュニア乗りの皆さんの参考になれば」ということでMさんより作業の様子を公開してもいいという許可をいただきました。

これから修理の様子をを少しづつアップしていきたいと思いますのでどうぞご覧くださいませ。m(__)m

 

ホンダ発電機Eu16i、Eu9i用の消音ボックスの委託販売です。

岡山のお友達からホンダ16i用の消音ボックスの委託販売のお話をいただきました。

定価198,000.円の受注生産品ですが、中古ということで販売価格は75,000.円です。

消費税はかかりませんが、送料が別途必要になります。

限定1台限りで早い者勝ちです。

2014.04.28.追記

商談成立ありがとうございました。m(__)m

売り切れましたのでもうありません。

2014.04.28.追記ここまで

このたびキャンピングカーを乗り換えて、車体に発電機専用スペースをオプション装備したために消音ボックスが不要となったために販売したいとのことです。

品物そのものは、お友達のところにあり、そちらでも声をかけているそうですのでもしかしたら売れてしまっている可能性はあります。その場合はご容赦くださいませ。

 

消音ボックス1消音ボックス2

消音ボックス3消音ボックス4

消音ボックス5消音ボックス6

消音ボックス7

 

消音ボックスの詳細です。

それなりに使用感はありますが状態としてはかなり綺麗です。

写真に写っている白いフィルムは新品時についていた保護フィルムです。

フィルムを剥がさずにそもまま使っていたために中のアルミパネルがきれいな状態を保っています。

外部に防雨コンセントが装備されていて、ここからキャンピングカーへ電源を引っ張ることができます。

このために雨の中でも発電機を使用することができます。

内部に100Vの電動ファンを装備していますので発電機のオーバーヒート対策済みです。

参考のためにこのボックスの製造販売をしているサイトはこちらです。

「キャンピングカー便利グッズ ウエハウス」

興味のある方はこのコメントか漂流工房のお問い合わせフォームにてお知らせくださいませ。m(__)m

 

アウトドアジュニア12V系リニューアル作業を行いました。

渋腸号(アウトドアジュニア)の12V系のリニューアルをしました。
リニューアルということよりは今まで増設につぐ増設でやたらややこしい状態になっているのでこの辺りできちんとやり直してスッキリさせようということで漂流工房に入庫です。

びふぉー

12V系配線リニューアル作業前
今回の場合、増設した配線がどの回路なのかを一本一本チェックしてタグを付けながら回路構成を考えつつ、配線やコネクター類で状態の悪いものを付け替えていきます。

電線に付いている黄色い物が調査したタグです。

劣化したギボシコネクター

 

過電流が流れたことにより劣化してしまった端子です。

こうなってしまうとどんどん劣化が進むので新しい端子に取り替えます。
それと、新しく端子台を設けてサブバッテリーから直接12Vの回路を2回路に増設。
当然容量アップさせた大容量回路が2系統です。

12V端子台取り付け
片方はいままでどおり純正の6連スイッチへの電源供給です。
こちらの回路はリーさんが発電機の12V回路に非常用切り替えリレーをセットしていたのでリレーから後ろの配線を太く(5.5Sq)しました。
もう一つの回路は新しく追加する装備品に対応するためのサブバッテリーから直結回路です。

通常の6連スイッチはプラス側のみ配線が出ているため、マイナス側はどこかでまとめて分岐配線をしなければなりません。

これでは系統ごとに整理するということが非常にやりにくいためにこの6連スイッチにマイナスの配線を増設します。

これで各系統ごとにプラスとマイナスがセットの状態で配線されるのでわかりやすく、なおかつ配線の負担も軽減できます。

最終的にリニューアルされて整理された状態がこちら

あふたー

12Vリニューアル後

かなりスッキリさせることが出来ました。

想像以上に調査が手間取りましたがなんとかまとまりましたね。
( ..)ヾ ポリポリ

アウトドアジュニアの100V電装系統更新(作業編)

前回からの続きです。いつもの長文なんで気長に読んで下さいませ。

 

材料が全て準備出来たのでまずは発電機から切り替えスイッチまでの配線の入れ替えです。

もともと配線されていた2.0sqのケーブルは使わなくなることと、多少なりとも軽量化のために撤去します。

代わりに新しい電線を通すための保護管を車体の下に這わせます。

変なところに絡まったり、外れたりしないようにしっかりと固定していきます。

 

保護配管設置中

この白い配管の中に5.5sqのケーブルを入れます。

この5.5sqケーブルの最大許容電流は 41A、条件が悪い場合でも33Aあるので発電機の出力に十分耐えられます。(その分扱いにくいんですけどね。)(^^ゞ

発電機が引き出せるうに、なおかつ、ぶらぶらしないように長さを決めて固定します。

 

次は30Aプラグの取り付け。

30Aプラグ取付中

この辺りの接続は技術のある人じゃないと難しいかもです。

プラグ比較

赤丸が普通のコンセントプラグ(15A)で、アワーメーター用のもので、これと同じサイズのプラグで車内の電気をすべてまかなっていました。

青丸が30A対応の大容量プラグ。

こうして見るだけでもかなり大きさが違います。

発電機にもどのコンセントから何A取り出せるかは明記しています。

 

次にジュニアの切り替えスイッチ部分を分解してブレーカーと切り替えスイッチを固定するボードを作ります。

電源切替ユニット
電源切替ユニット

これに合うように取り付け部分の壁に穴を開けて埋め込みます。

パネル取付中
パネル取付中

裏側の空間が狭かったのと既設のスイッチの移設などで少々手間取りましたが取り付け完了です。

取り付け完了
取り付け完了

次は外部入力のケーブルとプラグの交換です。

こっちも既設の配線を入れ替えるだけなので簡単。

外部入力回路は最大15Aなので2.0sqでも問題ないのですが、今までに過電流の影響も受けていることだし、経年劣化も考えられるのでワンサイズ上の3.5sqに上げて、プラグも新品に交換します。

って、おもいっきり写真取るの忘れてたわ。(笑)

外部入力系統と、発電機回路の配線が切り替えスイッチ部分に来たので配線です。

それぞれ漏電ブレーカを経由した後切り替えスイッチに入ります。切り替えスイッチから出たケーブルは流しの下に新設した端子台へ。

新設100V端子台

新設100V端子台

黄緑色の丸が新設した端子台です。

切り替えスイッチから端子台までは5.5sqでつなぎ、そこからVVF1.6またはVVF2.0で分配配線されます。

各配線がどの系統なのかをできうる限り細かく調べてタグを付けておきます。

このタグがあると何かトラブルが起きた時や、今後の改修の時に絶対役に立ちます。(なにせ経験者ですから)(笑)

あとは配線間違いや各部のネジの緩みがないかしっかり確認をして、流し台を元に戻せば完成です。

(= ̄▽ ̄=)V やったね

 

と、喜んだんだけど、ふと、作業中に変なところから水滴が落ちてきてて、それが止まらないのがおかしいのを思い出してそれらしいところを探索。

なんと水ポンプの配管からぽたぽたと漏水していました。

(」゜ロ゜)」 ナント

ポンプ水漏れ箇所

ポンプ水漏れ箇所

この部品を分解して適合しそうなサイズのゴムパッキン(Oリング)を入手してきました。

新しいパッキン

新しいパッキン

パッキンを入れ替えて配管を組み立てると無事に漏水は止まりました。

ジュニアの場合漏水しても水タンクが大きいいから水がなくなるという心配はあまりしなくてもいいんだけど、漏れた水は長期間にわたって床の木を腐らせるので時々ポンプ室、湯沸し器室の床をチェックしてくださいね。

床が濡れていたらどこかから水漏れしているので要修理です。

 

そして渋腸号のもうひとつ気になるところ。

エントランス入口の木(上がりカバチ)がどうもベコベコに傷んでいる。

なんかおかしいなと思ってよく見たら既成品の出角の巾木でした。

この巾木は木じゃなくて木材の繊維を圧縮して固めたもの。どっちかというと分厚い厚紙に近いんです。

渋腸によると、サーフィンで海から上がって濡れたままジュニアに入るからこの辺りは水でよく濡れるとの事。

濡れる場所に厚紙(みたいなもの)じゃ長持ちしないわなぁということでここを無垢の木で作り直すことにします。

傷んで使えない巾木を撤去。

上がりカバチ撤去

上がりカバチ撤去

余分な汚れなども取り去って綺麗さっぱり。

撤去完了

撤去完了

 

市販品で無垢の木を探したのですが、残念ながらちょうど良いサイズは売ってませんでした。

で、無いなら作っちゃえということで角材を買ってきて縦割りしてL型の部材を作っちゃいます。

表面は怪我するといけないのでサンドケーパーで全面を磨いて刺をなくしておきます。ツルツルになるので足ざわりもいいです。

上がりカバチ用の部材

上がりカバチ用の部材

サイズを測って止め定規で測ってカット。

墨出し中

墨出し中

釘を使いたくなかったのでピッタリに加工することでごく少量の接着剤で固定できるようにしています。

上がりカバチ更新

上がりカバチ更新

隙間はマスキングの後コーキングをして埋めます。

コーキング

コーキング

完成です。

コーキング完成

コーキング完成

 

配線以外に想定外の修理がありましたけど、1日で完成してよかったです。

(^。^;)ホッ

上がりカバチも気に入っていただけてよかったです。

渋腸様、ありがとうございました。m(__)m